子育てや独自の教育法など『子どもの未来』をあらゆる角度から深堀りするTOKYO MX NEWSの特集コーナーです。今回は、0歳からの育脳「久保田式育児法」に注目しました。歩き始めるまでに子どもの一生が決まるという脳科学の一説に基づいた独自の育児法に迫りました。
「くぼたのうけん」の育児法は、生まれてから歩き始めるまでの間に一生分の脳の働きが決まるという脳科学理論に基づいています。1歳までに五感を刺激するカリキュラムを受けることで、脳が発達を遂げ、賢い子どもに育つというものです。これが、教育評論家の久保田カヨ子さんの子育て経験と、夫である脳神経科学の世界的権威である久保田競・京都大学名誉教授の理論を融合させた、独自の「久保田式育児法」です。
子どもに色の認識を促すレッスンは、思考や行動をつかさどる大脳皮質の前頭前野に刺激を与えます。前頭前野は感覚や刺激の情報をどう処理するかを決める部分です。久保田教授によりますと、色の認識を通じて鍛えることで、決断力や判断力などの“考える力”が身に付くということです。
40年にわたって幼児教育を研究してきた教育評論家の石川幸夫さんは、久保田式育児法を「未来志向の教育」と評価します。石川さんは「0歳からスタートする点に大きな学習的意味がある。子どもたちの能力を開花させる未来志向の教育。新しい幼児教育の一つの方向性を見いだしているのでは」と話しています。
久保田式育児法との出合いから35年以上にわたって脳科学を基にした育児法を教えてきた「くぼたのうけん」の小関志保子さんは、子どもの未来について「自分の気持ちを大切にし、思いをしっかり伝えられる人になってほしい」と期待しています。